FPSゲームでの操作に違和感を覚えたことはありませんか?キー配置がしっくりこなかったり、指が届かずにスムーズな動きができなかったりすることは、プレイヤーにとって大きなストレスになります。特に、素早い操作が求められるFPSでは、わずかな遅れが勝敗を分けることもあります。
こうした問題を解決するために、多くのゲーマーが「左手デバイス」に注目しています。左手専用のデバイスを使うことで、キー操作の自由度が増し、直感的なプレイが可能になります。
本記事では、FPSプレイヤー向けに左手デバイスの基本的な役割やメリットを解説し、選び方のポイントやおすすめモデルを紹介します。
左手デバイスとは?FPSでの役割とメリット

まずは、左手デバイスの基本機能からFPSゲームでの役割、メリット、プロゲーマーの使用状況までを詳しく解説します。
左手デバイスの基本機能と特徴
左手デバイスとは、主に左手で操作することを目的とした入力デバイスであり、FPSゲームやMMO、クリエイター向けの作業に活用されます。通常のキーボードとは異なり、片手で操作できるコンパクトな設計になっているのが特徴です。
多くのモデルでは、プログラマブルキーが搭載されており、ユーザーが任意のキーを割り当てることでゲーム操作を最適化できます。また、アナログスティックを備えたモデルではキャラクターの移動がよりスムーズに行えます。
さらに、マクロ機能を搭載しているデバイスもあり、特定のキー入力をワンボタンで実行できるため、素早い操作が求められるゲームでは大きなアドバンテージとなります。デザイン面では、手にフィットしやすいエルゴノミクスデザインが採用されており、長時間のプレイでも疲れにくい仕様となっています。
加えて、バックライトを搭載したモデルも多く、暗い環境でも視認性が向上し、カスタマイズ可能なRGBライティングを楽しめるものもあります。
FPSゲームで左手デバイスを使うメリット
FPSゲームにおいて左手デバイスを使用することで、操作の快適性が向上します。キーボードと比べてコンパクトなため、手の移動距離が短縮され、直感的な操作が可能となります。また、プログラマブルキーやマクロ機能を活用すれば、複雑な操作を瞬時に実行でき、ゲーム中の反応速度を向上させることができます。
アナログスティックを搭載したモデルでは、移動とエイムをより細かくコントロールできるため、マウス操作との相性が良いです。さらに、人間工学に基づいたデザインにより、長時間のプレイでも手の疲労を軽減できる点も大きなメリットです。
カスタマイズ性の高さも魅力であり、ゲームごとに最適なキー配置を設定することで、プレイスタイルに合わせた調整が可能となります。
プロゲーマーは左手デバイスを使うのか?
プロゲーマーの多くは、競技シーンにおいて伝統的なキーボードとマウスの組み合わせを使用していることがあります。その理由として、公式大会では標準的なキーボードとマウスが推奨されており、一部の左手デバイスは使用が制限されることがあるためです。
また、プロゲーマーの多くは長年キーボードに慣れ親しんでいるため、わざわざデバイスを変更するリスクを避ける傾向にあります。
さらに、左手デバイスは便利である一方、キー数が限られているため、一部の操作が制限される可能性もあります。そのため、プロの競技シーンでは一般的に使用されていません。
しかし、ストリーマーやカジュアルゲーマーの間では左手デバイスの人気が高まっており、特に快適な操作性を求めるユーザーには支持されています。特に Razer Tartarus Pro や Azeron Cyborg などのモデルは、プロゲーマーではなくともFPSプレイヤーにとって魅力的な選択肢となっています。
FPSでの左手デバイス活用法と設定

FPSゲームにおける左手デバイスの活用法は、キー割り当てから競技シーンでの使用可否まで多岐にわたります。ここでは、「VALORANT」「Apex Legends」「Call of Duty」といった人気タイトルを例に、具体的なキー割り当てのアイデアを紹介します。
左手デバイスのキー割り当て設定(例: VALORANT, Apex, COD)
左手デバイスをFPSゲームで効果的に活用するためには、適切なキー割り当てが重要となります。たとえば、「VALORANT」では移動操作をアナログスティックに割り当てることで、よりスムーズなキャラクターコントロールが可能になります。また、アビリティの発動や武器の切り替えをプログラマブルキーに設定することで、戦闘時の素早いアクションが実現できます。
「Apex Legends」では、スライディングやジャンプなどの機動性を活かす動作を左手デバイスに設定すると、よりスピーディーなプレイが可能となるでしょう。特に、戦闘中の素早いアイテム使用や武器変更をマクロで登録することで、優位に立ち回れるのも魅力です。
「Call of Duty」シリーズでは、リロードやしゃがみ、ダッシュを割り当てることで、キーボード操作よりも直感的な操作感を得られます。
アナログスティック搭載デバイスの活用法
アナログスティックを搭載した左手デバイスは、特に移動の快適さが求められるFPSゲームで有用です。通常のキーボードではWASDキーによる8方向の移動が主流だが、アナログスティックを使用することで360度の滑らかな移動が可能になるためです。これにより、より細かいキャラクターコントロールが求められるシチュエーションでの操作性が向上します。
また、移動とエイムを分けることで、より直感的な操作が可能になる点もメリットのひとつです。特に、パルクール要素のあるゲームや、戦略的な移動が求められるタイトルでは、アナログスティックの恩恵を大きく受けることができます。
ただし、設定によってはスティックのデッドゾーン調整や感度の最適化が必要になるため、各ゲームの設定を細かく調整することが推奨されます。
競技シーンでの使用は可能?禁止事項とルールをチェック
左手デバイスの競技シーンでの使用は、ゲームごとのルールや大会の規定によって異なります。一部の公式大会では、標準的なキーボードとマウス以外のデバイスの使用が禁止されている場合があります。たとえば、「VALORANT Champions Tour」や「Apex Legends Global Series」などの公式大会では、特定の入力デバイスの使用に制限が設けられていることがあります。
一方で、カジュアルなオンライン大会やコミュニティ主催のイベントでは、左手デバイスの使用が認められているケースも多いです。そのため、競技シーンで使用を検討している場合は、大会のルールを事前に確認することが重要です。また、マクロ機能の使用が禁止されているケースもあるため、デバイスの設定にも注意が必要となります。
総じて、左手デバイスはFPSゲームの操作性を向上させる便利なツールですが、競技シーンでの使用には慎重な判断が求められます。
左手デバイスの選び方 – FPSゲーマー向けチェックポイント

ここでは、FPSゲームに最適な左手デバイスを選ぶためのチェックポイントを解説します。
有線 or 無線?遅延の影響を考える
左手デバイスには有線モデルと無線モデルが存在します。有線接続は遅延が少なく安定した動作が期待できるため、競技志向のゲーマーに適しています。一方で、無線モデルはデスク周りがすっきりする利点がありますが、接続の安定性や遅延の影響を考慮する必要があります。
アナログスティックの有無で変わる操作性
アナログスティックが搭載されていると、移動の自由度が向上し、FPSゲームではより直感的なキャラクター操作が可能となります。しかし、キーボードのWASD操作に慣れているプレイヤーにとっては、スティックが不要な場合もあります。
ソフトウェアのカスタマイズ性を比較
各デバイスには専用の設定ソフトウェアが用意されており、キー割り当てやマクロ機能の自由度が異なります。購入前にカスタマイズ性を比較し、自分のプレイスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
手の大きさ・持ち方に合う形状を選ぶ
左手デバイスの形状やサイズが手に合っていないと、長時間の使用で疲れやすくなります。実際に触れてみるか、レビューを確認して、自分の手のサイズや持ち方に適したデバイスを選びましょう。
競技シーンでの使用可否を確認
一部の競技大会では、特定の左手デバイスが使用禁止となっている場合があります。大会参加を考えている場合は、ルールを事前に確認しておくことが重要です。
FPS向けおすすめ左手デバイスランキング【2025年最新版】
ここでは、FPSゲームにおすすめの左手デバイスを3つ紹介します。それぞれの特徴やスペックを比較しながら、自分にぴったりのデバイスを見つけてみましょう。
MH-Device

MH-Delta ジョイスティック・ホイール付き41キー片手ゲーミングキーボード 片手は、PCキーボードで操作するFPS・TPSや3Dオープンワールドゲーム等のキャラクター操作に適したUSB接続デバイスです。専用ソフトウェアをインストールすると、キーボードのキーを41か所のファンクションに割り当てることが可能で、2つのプリセットチャンネルを本機に保存し、任意のボタンで切り替えることができます。
Gameモード:ゲームで使用する際に設定
Illustrationモード:イラスト用途で使用する際に設定。アナログスティックの斜め誤入力を軽減
Mouseモード:アナログスティックでマウスカーソルを操作可能。ホイールもマウス相当機能
本体サイズ・重量:130mm×160mm×50mm 約250g
PC接続:付属のUSB Type-Cケーブル(1.5m)で接続
Razer Tartarus Pro

Razer Tartarus Proはゲーマーだけでなく、左手用キーパッドを愛用しているデザイナーやイラストレーターにも歓迎されるようなアイテムです。
アナログオプティカルスイッチを搭載:ゲームコントローラーのアナログスティックのような細やかなコントロールが可能
32個のプログラム可能なキー:ナビゲーションやその他様々なコマンド入力を行うことができる
最大8種類のキーマップを保存可能
文字数制限無しのマクロ機能とプロファイルストレージ
キー数:32キー(メインキー×19,センタークリック機能付きスクロールホイール×1,8方向Thumbpad×1,親指操作用ボタン×2)
アクチュエーションポイント:1.5mm~3.6mmの間で自由に変更可能
Azeron Cyborg

アゼロンサイボーグコンパクトゲーミングキーパッドは、ラトビアのAzeronが開発した、PCゲーム向けの片手用ゲーミングキーボードです。ホール効果サムスティックとマッピング可能な29個のキーを備え、3Dプリンター製でカスタマイズ可能です。左利き用にカスタマイズされたモデルで、黒や緑などのカラーが用意されています。
このキーパッドは、骸骨の手を逆さまにしたようなデザインを採用し、キースイッチを指に近づけることで、すべてのスイッチを押しやすくしています。ホールセンサー式スティックと新型スイッチを採用することで、耐久性が向上しています。
マッピング可能な29個のキー
ホール効果サムスティック
3Dプリンター製カスタマイズ可能なキーパッド
本体価格だけでも3万円超えという高価な製品ですが、耐久性の向上を期待できるため、Cyborgの購入を検討していた人にはおすすめです。
まとめ
本記事では、FPSプレイヤー向けに左手デバイスの特徴や選び方、おすすめモデルを解説しました。
操作の違和感や指の届きにくさに悩んでいる方も、適切なデバイスを選べば快適なプレイが可能になります。無理にキーボードにこだわらず、自分に合ったツールを試してみるのも一つの方法です。
気になるデバイスがあれば、ぜひ詳細をチェックして、自分のプレイ環境をより快適に整えてみてください。
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