ゲーミングモニターを買うと、マニュアルに「アース接続をしてください」と書かれていることがあります。しかし、実際に接続している人は多くないのが現実です。
本記事では、ゲーミングモニターのアース接続の必要性や接続できない場合の対処法、接続しなかった場合のリスクまでわかりやすく解説します。
ゲーミングモニターにおけるアース接続の必要性とは?
ゲーミングモニターのアース接続は、感電防止、機器保護、ノイズ低減のために推奨されています。
その前にアース接続とは? ‐ 正しい知識を身につけよう
アース接続(接地、英語: earthing or grounding)とは、電気製品から漏れた電流を地面に逃がすための配線作業を指します。補位線を通じて漏電や感電事故を防ぐことができます。
特に精密な構造を持つゲーミングモニターの場合、この安全度を高めることは全ての利用者にとって重要な事です。
ゲーミングモニターでアース接続をしない場合、発生しうる可能性のある問題
ゲーミングモニターは高性能な電子機器であるため、アース接続を怠ると安全性や性能に影響を及ぼす可能性が高いです。特に長時間の使用や高負荷環境では、アース接続を適切に行うことが推奨されます。
アース接続できないゲーミングモニターの対処法
ゲーミングモニターにアース接続端子がない場合、以下の方法で安全性を高めたり、問題を軽減したりできます。
モニターにアース接続端子がない場合はどうすればいい?
アース付き電源タップを使用します。アース端子付きの電源タップやコンセントを使用し、モニターの電源ケーブルをそこに接続します。
または、雷や過電圧から保護するサージプロテクター付きの電源タップを使用します。アース接続の完全な代替にはなりませんが、過電圧による機器損傷のリスクを軽減できます。
アース線が短い・届かない場合、適切な延長手段を選ぼう
アース線が短くて届かないときは、市販されているアース延長ケーブルを正しく利用しましょう。この場合、必ず「アース対応」と明記された製品を選び、定格電流がモニターの消費電力を超えるものを確認します。
その他、電気工事士の資格を持つ専門家に依頼し、アース線を適切に延長します。素人がアース線を延長すると接続不良や漏電のリスクがあるため、絶対にDIYは避けてくださいね。
ゲーミングモニターのアース接続をするやり方

ゲーミングモニターのアース接続を行う方法を、初心者にも分かりやすく説明します。
1.モニターのアース端子の有無を確認
まずはモニターの電源ケーブルを確認し、3ピンプラグ(アースピン付き)か、2ピンプラグ(アースなし)かをチェックします。
メーカーの仕様上、アースを必要としない設計のモニターがあります。
2.アース接続の手順
以下の手順でモニターをアース接続します。
- モニターの電源を切る
- モニターの電源をオフにし、電源ケーブルを抜く。安全のため、他の接続ケーブル(HDMI、DisplayPortなど)も外す。
- 電源ケーブルを接続
- モニターの電源ケーブル(3ピンプラグ)を、モニターの電源入力端子にしっかり差し込む。
- ケーブルに損傷がないことを確認(断線や剥がれがある場合は交換)。
- コンセントに接続
- 電源ケーブルのプラグを、アース対応のコンセントに差し込む。
- プラグが緩まないよう、しっかり差し込む。
- 電源タップを使用する場合
- アース対応の電源タップを用意し、モニターの電源ケーブルをタップに接続。
- 電源タップをアース対応コンセントに差し込む。
- タップの定格電流がモニターの消費電力を超えていることを確認。
- 動作確認
- モニターの電源を入れ、正常に動作するか確認。
- 画面のちらつきやノイズがないか、異常な発熱がないかをチェック。
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ワンタッチタイプとネジ止めタイプの違い
ゲーミングモニターのアース接続に関して、ワンタッチタイプとネジ止めタイプがあります。
これらはアース線をコンセントやアース端子に接続する際の方式を指します。
ワンタッチタイプ | ネジ止めタイプ | |
---|---|---|
取り付け方法 | 差し込むだけ | ドライバーで締め付ける |
難易度 | 低い | 少し高い |
安定性 | 普通 | 高い |
初心者の方には、ワンタッチタイプの方が簡単でおすすめです。
ゲーミングモニターのアース接続をしない選択はアリか?
ゲーミングモニターにおいてアース接続が不要または省略可能なケースは、以下の条件や状況に基づきます。ただし、状況によってはアース接続が推奨される場合もあるため、慎重に判断する必要があります。
アース接続しなくてもいいケース
アース接続を省略してもよいケースは次のとおりです。
消費電力が50W以下の低いモニターは、漏電時の電流が小さく、感電や火災のリスクが相対的に低いので不要と考えてもよいでしょう。
ただし、少しでも不安があるなら接続するに越したことはありません。
「必ずアース接続を行ってください」と書かれている場合
マニュアルや仕様書に「必ずアース接続を行ってください」と明記されている場合は、メーカー保証や安全性を考慮して必ず実施しましょう。
自己判断で省略した場合、万一の事故時に保証が受けられないこともあります。
まとめ|ゲーミングモニターのアース接続の必要性を理解して、安全に使用しよう
ゲーミングモニターにおけるアース接続は、漏電や感電リスクを防ぎ、機器を安全に使うために重要な工程です。モニターにアース端子がない場合や、接続できない事情がある場合でも、適切な対処法を知っておけば安心です。
基本は「アース接続する」ことを前提に考え、製品仕様や設置環境に合わせて判断しましょう。
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